〈カルチョビットA〉　小倉抹茶スパーズの軌跡（８）「相次ぐ故障！」

スターティングメンバー目指して努力を続ける、くるみの特訓はその後も続いた。

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9月1週　「強烈ミドル」（シュート＋ウェイト＋サイン会）　バランス→レジスタ
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しかし、そんな彼女が思いもしない形で、その機会は突然訪れた。エース　ミランダのケガだ。

1年目9月1週　エースミランダの故障

第8節アウェイでの白浜イレブン戦は、両チーム譲らずスコアレスドローで終わってしまった。その責任を誰よりも誰よりも感じていたのだろう。翌週、N1リーグ首位のリマッセ大阪の胸を借りて行われた練習試合の後、GKひがきより、ミランダが全治2週間のケガを追ってしまったと伝えられた。

悪いことはさらに続く。ミランダ抜きのフォーメーションを試そうと望んだステップリーグ2位北野ブリザードとの練習試合後半、司令塔こにしがグランドに倒れて動けなくなってしまった。タンカに乗せられピッチを去るこにしを不安そうに眺める選手たち。

試合後、DFまえだから、こにしの診断結果を伝えられる。靭帯損傷で全治１２週間。

故障中はもちろん試合には出られないばかりか、徐々に能力も衰えてしまう。しかも次の試合に勝てば念願の優勝、ステップリーグへの昇格も決まる、というこのタイミングでエースと司令塔の主力2名を欠くことになってしまった。無理をさせてしまったのは、あきらかに監督である私の失態だ。

改めて自分の監督経験のなさを呪った。