今回は、WordPressのマルチサイト機能を使うに際に気になる、WordPressをマルチサイト化するメリットとデメリットについて考えてみました。これからWordPressのマルチサイトを試してみようという方はご参考ください。
WordPressマルチサイトのメリット
(1)1つのドメインで複数のサイトを作れる
ドメインがひとつあれば、サブドメイン型か、サブディレクトリ型のいずれかで、新たなサイトをいくつでも作ることができます。
〈サブドメインとサブディレクトリの違い〉
[su_note note_color=”#f6f6f6″]例えば「http://example.com/」を親ドメインとした場合
サブドメイン「http://sub.example.com/」(sub.の部分がサブドメイン)
サブディレクトリ「http://example.com/sub/」(/sub/の部分がサブディレクトリ)[/su_note]
(2)子サイトのアクセスの恩恵を受けられる
様々なジャンルのサイトをマルチサイトとして作成すれば、それぞれの子サイトのアクセスが伸びることでサイト全体のボリュームも増えます。そのため、必然的に親ドメインの評価も高まりSEO的にも恩恵があるような気がします。
(3)複数サイトのWordPressの更新がまとめてできる
WordPressのテーマ・プラグインなどを共有できるので、WordPress本体やテーマ・プラグインの更新をまとめて行なうことができます。また、新たに子サイトを作成する際に、テーマやプラグインを入れる手間もありません。(テーマやプラグインの設定は個別に行なうことができます)
WordPressマルチサイトのデメリット
(1)トラブルの対処が難しくなる
WordPressは初心者でも簡単にWebサイトが作れるのが魅力ですが、それでもWordPressのバージョンアップや、テーマやプラグインの更新などの際にトラブルに見舞われることがあります。マルチサイト化していると、トラブルへの対応も複雑になる可能性があります。また、マルチサイト特有のトラブルが発生する場合もあり、専門的な知識がないとあせってしまうかもしれません。(私は、バックアップのためのローカルサイトへの移転などでも苦労しました)
(2)トラブルの際に全てのサイトに影響がある
何かトラブルが発生した際、マルチサイトの全ての子サイトが見られなくなってしまう可能性もあります。(こんなことは私だけかもしれませんが)プラグインなどを不用意に更新して、いきなり管理画面に入れなくなった時は、絶望感もマルチです!
(3)使用できないプラグインがある
プラグインによってはマルチサイトで使えなかったり、最新バージョンが対応していないためダウングレードする必要があることも・・・。知識がないと、プラグインごとに試したり、対応させるための情報集めや試行錯誤で四苦八苦することもありそうです。
多彩なジャンルの大規模サイトを運営などの際に、サイト全体のシステム更新・管理などを知識のある「サイトネットワーク管理者」一括管理し、各サイトの記事更新は権限を制限した個別の「投稿ユーザー」が行なう様な場面では、マルチサイト機能はとても魅力的な面もあると思います。
その一方、トラブルへの対処やリスク等を考えると、個別にWordPressをインストールした方が何かと楽な気もします。
WordPressをマルチサイト化するメリットとデメリットについての考察は以上です。皆さんは、マルチサイトにチャレンジしてみますか?
WordPressのマルチサイト化についてはこちらをご参照ください。
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